膠原病とは

本来は自分の体を守る免疫のはたらきが何らかの原因で異常をきたし、自分自身の正常な細胞や組織を攻撃することによって起こる病気を自己免疫疾患とよびます。

自己免疫疾患のうち、病理学的にフィブリノイド変性(血管壁などの結合組織にフィブリンなどの血漿蛋白が沈着した病変)がみられるものを膠原病といいます。膠原病の範疇に入るものとしては、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症(SSc)、多発性筋炎(PM)/皮膚筋炎(DM)、混合結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群(SS)、抗リン脂質抗体症候群(APS)があげられます。

膠原病とは

膠原病に似た病気(膠原病類縁疾患)

リウマチ性多発筋痛症(PMR)、ベーチェット病、成人発症スティル病、IgG4関連疾患、脊椎関節炎{乾癬性関節炎(PsA)、強直性関節炎(AS)、反応性関節炎(ReA)}、血管炎{巨細胞性動脈炎(GCA)、高安動脈炎、結節性動脈炎(PN)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、IgA血管炎など}も膠原病内科で扱う病気となります。

柏木内科医院 膠原病治療の特徴

① 最先端の薬物治療

膠原病の治療はかつてはステロイドの他はあまり選択肢がなく、ステロイドの長期使用による副作用も危惧されていました。近年は新たな免疫抑制剤や生物学的製剤の出現により治療成績も良くなり、ステロイドの使用もなるべく少なく、短期間になってきました。膠原病専門医として、最新の薬物治療を行っています。

最先端の薬物治療

② 内科的全身管理

膠原病は肺、肝臓、腎臓、消化管、脳、血管などの臓器に症状を起こすことがあります。また万が一、治療薬による副作用が起きた場合も全身の臓器に障害を及ぼすことがあります。内科専門医として、全身の症状に対応いたします。

内科的全身管理

③ 予防医療

高齢者やステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤などの治療薬で免疫が低下している場合は、肺炎や帯状疱疹等の感染症のおそれがあります。柏木内科ではワクチン外来を開設しており、ワクチン接種のキャッチアップなどを積極的に行い、感染症に対しての予防医療につとめています。また、膠原病でも禁煙が強く勧められていますが、禁煙外来を行っており、禁煙をサポートしています。

予防医療

④ 適切な検査体制

膠原病の種類によっては、胃や大腸等の消化管に病気が起きる可能性があります。また、免疫抑制剤、生物学的製剤などの強力な治療を行う際は、事前に全身の癌の評価が必要です。柏木内科では消化器内視鏡学会専門医、消化器病学会専門医として上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)に従事しており、院内で早急に検査できる体制が整っています。膠原病の心病変や肝障害など評価するための心エコーや腹部エコーやその他、甲状腺エコー、血管エコーを院内で行っています。

適切な検査体制

⑤ 医療連携

膠原病は皮膚、目、鼻などにも症状を起こすことがあり、内科的管理で対応できない場合は、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科など信用できる病院に紹介いたします。柏木内科で行っていない、CT、MRI、関節エコー、骨塩定量検査等の検査は近隣の総合病院で早急に出来るよう連携を行っています。また、精密検査や入院が必要な病態では総合病院の膠原病内科に適切に紹介しています。

医療連携

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本来は自分の体を守る免疫のはたらきが何らかの原因で異常をきたし、自分自身の正常な細胞や組織を攻撃することによって、起こる病気を自己免疫疾患とよびます。

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膠原病の症状
膠原病の症状

膠原病は全身に異常をきたす病気であり、多種多様の症状をきたします。発熱、関節痛・関節炎、皮膚・粘膜症状、レイノー症状、蛋白尿、筋肉痛、筋力低下などが代表的な症状です。

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膠原病の種類と治療
膠原病の種類と治療

遺伝因子や様々な環境因子の関与が疑われていますが、多くの疾患では発症機序や病態は未解明な部分が多いとされています。

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膠原病の検査と診断
膠原病の検査と診断

膠原病が疑われる場合は、血液検査や尿検査を行います。血液検査では、肝臓や腎臓の機能などの臓器を評価するものや、膠原病に特徴的な抗核抗体(ANA)を調べます。

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