夏に増える痛風について

院長コラム

夏に気をつけたい「痛風」

暑い季節になると、「足の親指が赤く腫れて激しく痛む」「朝起きたら関節がズキズキする」といった症状で来院される方が増えてきます。これは、痛風(つうふう)の典型的な発作の症状です。


痛風とは?

体の中の「尿酸」が増えて、関節に結晶としてたまることで炎症が起こり、激しい痛みや腫れが出る病気です。特に足の親指の付け根や足首、膝などに多くみられます。

中高年男性に多いと思われがちですが、近年では40歳以下の若い世代や閉経後の女性の発症も増えており、患者数は日本で130万人とも言われています。

痛風は、放置すると関節の痛みや腫れだけでなく、腎臓病や心血管疾患などの合併症を引き起こす可能性もあるため、早期発見、早期治療が重要です


なぜ夏に多いの?


・汗をかくことで脱水状態となり尿酸値が上がる
・アルコール(特にビール)や清涼飲料水の摂取が増え尿酸値が上げる
・暑さで水分摂取が不足しやすい
などの理由で、夏場は痛風発作が起こりやすくなるといわれています。

早めの受診がおすすめです

痛風は、最初は「治まるから様子をみよう」と放置されがちですが、繰り返すことで関節の変形や腎臓への影響を引き起こすことがあります。「もしかして痛風かも?」と思ったら、痛みが強くなる前にご相談ください。血液検査で尿酸値を確認し、適切な治療を早期に始めることが大切です。

予防のポイント


・十分な水分補給(1日1.5〜2Lを目安に)

・アルコール(特にビール)の量を控える

・バランスの良い食事・暴飲暴食をひかえる

・激しい運動後は水分をしっかりと

・適度な有酸素運動をする


痛風の症状が続く場合

食事や生活習慣の見直しが必要な場合が多いですが、よく調べてみると関節リウマチであった患者さんもいます。

当院で関節リウマチの評価が可能ですので、ご相談ください。

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